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Canon、シグマ、タムロンのレンズの名前の意味、見方を解説します。

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Canonの一眼レフ用レンズは種類がたくさん。パッと見、ややこしく見えてしまいがちなレンズの名称ですが、レンズの名前には全て意味があります。逆にそれさえ理解してしまえばレンズの名称を見ただけでそのレンズの性能がある程度分かってしまう、という便利なもの。

という訳で今回はCanonはもちろん、Canonの一眼レフに使えるシグマやタムロンのレンズの名称についても解説したいと思います。

 

 

まずはCanonレンズの名前を見てみましょう。

 

Canonレンズの表記

対応機種
EF  フルサイズ機用のレンズです。APS-C機にも使えます。
EF-S  APS-C機専用のレンズです。他の機種には使えません。
EF-M ミラーレス機専用のレンズです。他の機種には使えません。
焦点距離
焦点距離の数値です。数値が大きいほど望遠での撮影が、小さいほど広角での撮影が可能です。
開放F値
開放F値とはF値の最小値の事です。F値は「絞り」と表現することもあります。この数値が小さいほど明るく、よくボケます。F3.5-5.6のように数値が2つある場合は焦点距離によって開放F値が変化します。この場合、18mmで3.5、135mmで5.6となり、焦点距離と共にF値が少しづつ大きくなります。
機能
L 「Lレンズ」であることを示しています。LはLuxuryの頭文字で、キヤノンが誇る光学技術の粋を集めた高級レンズです。
IS 手ブレ補正機能付きであることを示します。
STM ステッピングモーターの略。オートフォーカスが高精度で、駆動音が小さくスムーズです。
USM ウルトラソニックモーターの略。オートフォーカスの駆動音がほとんど無く、高速です。
マクロ 被写体を大きく撮影する事ができるマクロレンズです。マクロレンズについて詳しくはこちらをご覧ください。
フィッシュアイ 魚眼レンズです。魚眼レンズとは約180°以上の画角を写せるレンズの事です。
TS-E TS-Eレンズです。TS-Eレンズとは遠近感とピントの合う範囲をコントロールできる、アオリ機構を搭載したマニュアルフォーカスレンズです。被写界深度をコントロールしたり、ジオラマ風の写真が撮れるレンズです。
エクステンダー エクステンダー内臓のレンズです。エクステンダーとはレンズとカメラ本体の間に装着して、焦点距離を伸ばす事が出来るアダプターです。

さっきまでちんぷんかんぷんだったレンズの名前もこれで少しは見やすくなったのではないでしょうか。

さぁ、次はシグマのレンズを見てみましょう。表記は少し違いますが基本的な内容はほとんど同じようなものなので、そんなに難しくないと思います。

 

シグマレンズの表記

対応機種
DG  フルサイズ機用のレンズです。APS-C機にも使えます。
DC  APS-C機専用のレンズです。他の機種には使えません。
DN ミラーレス機専用のレンズです。他の機種には使えません。
焦点距離
焦点距離の数値です。数値が大きいほど望遠での撮影が、小さいほど広角での撮影が可能です。
開放F値
開放F値とはF値の最小値の事です。F値は「絞り」と表現することもあります。この数値が小さいほど明るく、よくボケます。F2.8-4のように数値が2つある場合は焦点距離によって開放F値が変化します。上の例の場合、17mmで2.8、70mmで4となり、焦点距離と共にF値が少しづつ大きくなります。
機能
OS 手ブレ補正機能付きであることを示します。
HSM ハイパーソニックモーターの略。オートフォーカスの駆動音がほとんど無く、高速です。
MACRO 被写体を大きく撮影する事ができるマクロレンズです。マクロレンズについて詳しくはこちらをご覧ください。
フィッシュアイ 魚眼レンズです。魚眼レンズとは約180°以上の画角を写せる特殊レンズの事です。
APO 特殊低分散ガラスを使用し、画質を悪化させる原因となる色収差を極限まで補正した望遠レンズです。
EX 単焦点レンズやズーミングによるF値の変化がないズームレンズです。
Aspherical
(ASP.)
設計の自由度を高め、レンズの高性能化・構成枚数の削減・コンパクト化を実現した非球面レンズ採用の製品です。
RF 後部レンズ群を移動させてフォーカシングする方式のレンズです。
IF レンズ全長はそのままに優れた安定性を発揮する、光学系内部の一部レンズ群を移動させてフォーカシングを行うレンズです。
プロダクトライン※
Contemporary
(C)
小型・軽量、高性能を両立させたレンズシリーズ。コストパフォーマンスが非常に優れているレンズが多いです。
Art
(A)
全ての設計要素を表現力に注ぎ込んだ圧倒的描写力を誇る高級レンズシリーズです。
Sports
(S)
動きの早い被写体や、望遠に優れた性能を発揮する望遠レンズ主体の高級レンズシリーズです。過酷な条件下での撮影に強く、スポーツ、野鳥、飛行機、鉄道、モータースポーツの撮影などに適しています。

※プロダクトラインとは・・・シグマの新しいレンズシリーズの名称です。全ての新しいレンズはこの3つのコンセプトに基づいて開発されます。

シグマのレンズは大きくて重いレンズが多いですが、とにかく性能とコストパフォーマンスに優れたレンズが多いです。アフターサポートも充実していますので初心者の方でも安心して使って頂けるレンズだと思います。

さぁ、それでは最後にタムロンレンズの名前を見ていきましょう。

 

タムロンレンズの表記

対応機種
Di  フルサイズ機用のレンズです。APS-C機にも使えます。
Di Ⅱ  APS-C機専用のレンズです。他の機種には使えません。
Di Ⅲ ミラーレス機専用のレンズです。他の機種には使えません。
焦点距離
焦点距離の数値です。数値が大きいほど望遠での撮影が、小さいほど広角での撮影が可能です。
開放F値
開放F値とはF値の最小値の事です。F値は「絞り」と表現することもあります。この数値が小さいほど明るく、よくボケます。F3.5-6.3のように数値が2つある場合は焦点距離によって開放F値が変化します。この場合、18mmで3.5、400mmで6.3となり、焦点距離と共にF値が少しづつ大きくなります。
機能
SP 最高の描写力を備えたタムロンの高級レンズシリーズです。
AF オートフォーカス搭載のレンズです。
VC 手ぶれ補正機能付きのレンズです。
HLD High/Low torque modulated Driveの略。駆動力と安定性に優れ、高精度なフォーカシングが可能なレンズです。
USD Ultrasonic Silent Drive の略。高速かつ静かなオートフォーカスが可能なレンズです。
PZD Piezo Driveの略。ピエゾ素子を使うことで軽量、静音、スムーズなオートフォーカスが可能なモーターです。
MACRO 被写体を大きく撮影する事ができるマクロレンズです。マクロレンズについて詳しくはこちらをご覧ください。
LD 色収差を効果的に除去・補正することができる特殊ガラス素材を使用した低屈折レンズです。
Aspherical 収差を補正する非球面レンズを採用しているレンズです。
XR 諸収差を良好に補正し、小型化を実現する高屈折率ガラスを使用したレンズです。
IF フォーカシングレンズを中〜後部に置くことで、最短撮影距離の短縮やオートフォカスの高速化などを実現したインターナル・フォーカス方式のレンズです。

タムロンは先ほど紹介したシグマと共に、抜群のコストパフォーマンスを備えたレンズがあります。サードパーティーならではの個性的なレンズもたくさんあるので、レンズ購入を検討されている方は是非シグマとタムロンのレンズも覗いてみて下さい。

 

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レンズには個性があります。ただ高価なほど良い、という事はではなく、自分の使い方に合ったレンズを見つける事が一番大切です。
レンズの名前の意味さえ分かればレンズ探しがうんと楽しくなるはず。CanonのAPS-C機に使えるレンズの種類はたくさんありますので、是非あなたに合ったレンズを見つけて下さい。

最後までご覧頂きまして、ありがとうございます。

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