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Canon おすすめのスピードライト 430EX III-RT レビュー (一眼レフ用ストロボ)

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室内で遊び回る子供やペットの写真を撮っている時など、明るくしたいけどこれ以上はシャッター速度下げたくないしどうしよう、、と困った事はありませんか??
そんな時に活躍してくれるのがスピードライト(ストロボ)です。
今回はCanonのスピードライトの中でもよく使われている430EX III-RTのレビューを書いていきたいと思います。

Canonのスピードライトについて

まずはCanonから現行モデルとして発売されているスピードライトはどんなものがあるのか見てみましょう。

こちらの3機種になります。
ザックリした大きな違いは以下の通りです。

機種名 最大ガイドナンバー 備考
600EX II-RT 60 大光量
連続発光に強め
値段が高い
430EX III-RT 43 光量良好
首振りの自由度が高い
多機能でコストパフォーマンス良好
270EX Ⅱ 27 光量少なめ
首振りの自由度が低い
純正では最安値

ガイドナンバー(GN)とは光量を表す単位です。
この数値が大きくなるほど最大光量も増えます。
ガイドナンバーの計算式はISOが100の条件において以下の通り。

ガイドナンバー=距離(m)×F値

例えばガイドナンバー12のフラッシュでF値が4の条件だと3mまでフラッシュの光が届く、という事になります。
この様にガイドナンバーから自分の撮影環境に必要な条件が計算できるようになっています。

内蔵ストロボのガイドナンバーは機種によっても違いますがエントリーモデルで約13ほど。
ある程度様々な環境に対応できる一つの目安として最大ガイドナンバー40以上のスピードライトがおすすめされている事が多いです。

この中でなぜ430EX III-RTをおすすめするのかというと

  • ガイドナンバーが40以上。

  • 首振りの自由度が高い。

という2点が大きなポイントになります。
レビューとともに詳しく見てみましょう。

 

430EX III-RTレビュー

まずは外見ですが、こんな感じです。

性能の割に思ったより軽量でした。
カメラに装着すると雰囲気あってカッコ良いですね。

内蔵ストロボと大きく違い、自然な写真に

Canon X7i / EF50mm F1.8 STM / ISO 1600 / F 1.8 / シャッター速度 50 / 焦点距離 50mm

この2枚はどちらも真っ暗な部屋で同じ設定、条件下で左がカメラの内蔵ストロボ、右が430EX III-RTでバウンス撮影時の写真です。

バウンス撮影とは光を直接被写体にあてずに天井などに向けて発光させ、反射光で被写体周辺を均一に照らして撮影する方法です。
内蔵ストロボではバウンス撮影は出来ません。

左はいかにもフラッシュ使いました!といった感じの写真ですが、右の写真はレンズ本体や背景色も実物に近い自然な色合いで撮影できていて、その差は一目瞭然ですよね。
初めてスピードライトを使用した時はあまりの自然さに驚いてしまいました。
これが人物にあてた光だともっと顕著に差が出てくると思います。

ちなみにそのままフラッシュ無しと電気を付けてフラッシュ無しで撮影した写真がこちら。

Canon X7i / EF50mm F1.8 STM / ISO 1600 / F 1.8 / シャッター速度 50 / 焦点距離 50mm

言うまでもなく、左がそのままフラッシュ無し、右が部屋の蛍光灯のみでフラッシュ無しの写真です。
ピントさえ合っていれば真っ暗な部屋から430EX III-RTの光だけで右上の様な自然な写真が撮れるという事がお分り頂けるのではないでしょうか。
むしろ部屋の蛍光灯が少し橙っぽい色なので、その写真よりも特に背景などが自然な色合いになっています。

首振りの自由度が高く、ワイヤレスにも対応。付属品も充実

首振りの自由度が高く、上90°、左150°、右180°と幅広く3方向に首振りが可能。
角度の調節が出来ないとカメラを傾けて撮影する時にうまくバウンス出来なくなる事があります。
スピードライトの使用にあたってバウンスはよく使うと思うのでここは大事なポイントです。

電波通信ワイヤレス対応で約30m以内のスピードライトを制御し、マスター(ワイヤレス制御する方)にもスレーブ(ワイヤレス制御される方)にもなります。
そのためカメラ本体と切り離して好きな位置から光をあてて撮影したり、複数のスピードライトで多灯撮影や、430EX III-RTを取り付けた複数のカメラ本体のシャッターを遠隔で同時に切る、なんて使い方も可能です。

付属品も充実しており、目に光を入れる事でより人物を綺麗に見せるキャッチライトパネルや、光を広範囲に届けるワイドパネルが内蔵。
背景と被写体の色合いを調整してくれるカラーフィルターや、バウンス撮影時に光を拡散させて和らげ、被写体の影を抑えるバウンスアダプター、遠隔でスピードライトを独立させる時に便利なミニスタンド、持ち運び用のソフトケースなんかも付属しているので大変便利です。

連続発光に少し弱い

連続使用していると熱対策の発光制限が働く事があります。
メーカーの説明書では連続使用20回ごとに10分間の休止を推奨しています。
目安としては連続フル発光32回以上で発光制限が働き、発光間隔が8〜25秒必要になります。

私は今のところ困ったことはありませんが、連続でパシャパシャいきたい人には少し物足りないかもしれません。

ただCanonスピードライトのフラッグシップ機である600EX II-RTでも連続フル発光60回で発光制限かかるようなので、スピードライトはそういうものだとある程度は割り切って使わないといけないような気がします。

Canon機との連携に強く、ほぼ全ての機種に対応している

スピードライトのメーカーや種類によってはカメラ機との連動ができないものも多数ありますので、その場合、カメラの設定や撮影環境に合わせてそのつど光量や照射角度などを設定して撮影する必要があります。

その点、Canon純正の430EX III-RTだと、当然の事ではありますがCanon機との連携に強く、カメラの設定に合わせて光量を自動的に調整してくれるE-TTLモードは扱いに慣れるまでかなり便利です。

そしてEOS M100、EOS M10を除く全てのCanon機で使用できるのでその点も便利だなぁと思います。

まとめ

内蔵ストロボのあのフラッシュ感がすごく嫌いで絶対に使わないようにしていたので、暗所での撮影に苦労する事もありましたが、このスピードライトを手にしてから暗所での撮影が楽しみになるぐらいストロボのイメージが変わりました。

バウンス撮影や日中シンクロなど、環境に合わせて写真をより綺麗に撮るために欠かせないアイテムだと思います。

僕にとっては必要十分な性能、機能を備えており、600EX II-RTと比べるとコンパクトで、使いやすく、価格も半額ほどになるので大満足の買い物でした。
皆さんも機会があれば是非使って見てください。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

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