マクロレンズとはどんなレンズなのか、初心者の方にも分かりやすいようにまとめてみましたので参考にして頂けると幸いです。
マクロレンズとは
マクロレンズとは通常のレンズよりも被写体に近づいて大きく撮影出来るレンズです。基本、最大撮影倍率が1倍(等倍)以上のレンズをマクロレンズと呼び、1倍の場合、撮影倍率は1:1と表記されます。0.5倍(1:2)はハーフマクロ、0.25倍(1:4)はクォーターマクロなどと呼ばれることが多いです。
最大撮影倍率が1倍というのは最短撮影距離の時にカメラのセンサーに映る像の大きさが実物の大きさと同じ、という事です。つまりフルサイズ機ならセンサーサイズと同じ大きさの36×24mm、APS-C機なら約23×15mm(機種によってほんの少しサイズが違います。)の被写体を画面いっぱいに映るサイズで撮影できます。
フルサイズで直径2cmの1円玉を撮影すると画面にすっぽりおさまりますが、APS-Cだと1円玉が画面からはみ出るぐらい大きく撮影できるので、APS-C機の方がセンサーが小さい分、それがマクロ撮影には有利に働きます。
参照:カメラ買取りナビさん-初心者に役立つ【マクロ撮影の基礎知識】とは?<一眼レフカメラ用語>
よくマクロレンズとは接写が出来るレンズと勘違いされている方もいらっしゃいますが、実はそうでもありません。
確かに普通のレンズと比べるとかなり最短撮影距離が短いですが、例えばCanonでよく使われているEF100mm F2.8Lマクロ IS USMというマクロレンズなんかは最短撮影距離が30cmなので接写、というまでは近寄れません。ただ焦点距離100mmの通常レンズなら最短撮影距離がもっと長いのでその距離からでもマクロ撮影が出来るようになっています。
ちなみに最短撮影距離とはカメラ内部のセンサーから被写体までの距離の事です。レンズの先から被写体までの距離はワーキングディスタンスと呼ばれます。例えば最短撮影距離が20cmの場合、センサーからレンズの先までの距離が12cmならワーキングディスタンスは8cmという事になります。
マクロレンズでの撮影
マクロレンズは撮影がそこそこ難しいです。
一眼レフは望遠になるほど、そして撮影距離が短いほどボケ感が大きくなります。(被写界深度が浅くなる、と表現することもあります。)マクロレンズの場合、花を狙った時におしべにピントを合わせると花弁にピントが合わない、というぐらいピント合わせがシビアになってきますのでオートフォーカスで自分の思った場所にピントが合ってくれない時は思い切ってマニュアルフォーカスにしてみましょう。どこにピントを合わせるかで写真の印象がグッと変わりますので色々試してみるのも良いと思います。
さらにマクロレンズは手ブレが顕著に出ますので出来れば三脚はあった方が良いと思います。色んな撮影ポイントに対応できるように出来るだけコンパクトに出来る三脚を使うか、もしくは手ぶれ補正機能付きのレンズを選ぶと撮影がうんと楽になると思います。
それさえ慣れてしまえばマクロレンズは他のレンズでは撮影できない、まるでアート作品のような素敵な写真がたくさん撮れるようになります。それゆえにマクロレンズの魅力にどっぷりはまってしまう人が大勢いる魔法のレンズでもあります。
花とてんとう虫。
マクロレンズにかかればコケもこんなに綺麗な写真に。
水滴に映る花まで撮れます。
もちろん普通に使えばこんな写真も。
使い方次第で色んな場面で活躍してくれます。
まとめ
マクロレンズは普通に使ってももちろん全く問題ありません。
普通のレンズにマクロ撮影機能が付いている、というようなイメージなのでむしろ普通のレンズより最短撮影距離が短い分、色々使い勝手も良いです。
さらにマクロレンズには単焦点のものも多いので表現力に優れたレンズも多いです。
特に花や昆虫が好きな方には必須のレンズだと思いますので興味がある方は是非使ってみて下さい。
最後までご覧いただきありがとうございます。